不動滝から引き入れたさぎり荘の温泉はナトリウム、マグネシウム、カルシウムを多く含んだ硫酸塩・炭酸水素塩泉で、昔からその評判は高く多くの皆様に親しまれています。
陽イオンにナトリウム、マグネシウム、カルシウムを含み、陰イオンに硫酸イオンと炭酸水素イオンを多く含むとても密度の濃い温泉です。
さらに硫黄成分も含んでいるため、抹消血管の拡張作用があり、高血圧や心臓病に適します。
これら温泉成分の含有量は、加水して調度良いと言われるほどです。
不動明王の足元より引湯している源泉は、昔より不動明王に守られ万病の薬湯と地元の方々に親しまれています。
代表的な硫酸塩泉にはナトリウム硫酸塩泉、カルシウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸塩泉があります。いずれも保温効果が高く降圧作用があるため、高血圧症、動脈硬化症に効果があるとされています。とくにマグネシウム硫酸塩泉は脳卒中の予防に良いと言われています。さぎり荘の源泉はナトリウム、マグネシウム、カルシウムのいずれの陽イオンも含む硫酸塩泉で、特にマグネシウム硫酸塩を含む温泉は日本国内でも少なく、非常に貴重な源泉です。
ナトリウムを含んだ炭酸水素塩泉は、「美人の湯」「美肌の湯」と呼ばれています。皮膚表面の油脂分や分泌物が乳化することで洗い流され、肌が滑らかになります。肌が軟化する為、皮膚病、火傷、創傷の治療に用いられます。また、カルシウムやマグネシウムを含んだ炭酸水素塩泉は、アレルギー性疾患、慢性皮膚病などに適応があります。
【起源】不動温泉の源泉(日原源泉)は、さぎり荘脇を流れる当信(たにしな)川を1km溯ったところにある、景勝地「不動滝」の基からこんこんと湧き出しています。源泉の真上には、不動明王が祭られているところから、「不動の湯」として、大昔から親しまれていました。
【源泉の利用】
昭和初期のころ、地元の橋木地区の住民が源泉近くに山小屋を立て、番人を置いて大切に管理されていました。当時は万病に効く薬湯として地元はもちろん近郷の人々に親しまれていました。昭和45年には、この薬湯の効能をより多くの人に届けたいという思いから、地元の有志が現在のさぎり荘の位置まで源泉を誘引しました。そして、昭和49年にさぎり荘の建設が竣工し、開業に至りました。平成2年には、現在の新館がオープンし、より多くの皆様にご利用いただいています。
ご利用可能時間 | 10:00~21:00 ※ただし木曜日は11:30~21:00 |
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利用料金 | 大人500円 小人(小学生)250円 未就学児 無料 |
お得な回数券(12回を10回分の料金にて)
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